第3回 日本吃音・流暢性障害学会の大会長を務めさせていただきます堅田利明です。
今会は、8月29(土)-30日(日)の2日間、大阪保健医療大学にて開催いたします。
大会のテーマは「吃音研究・臨床の最先端を学ぶ」としました。多様な吃音研究のなかでも特に脳研究を焦点化し、最先端の研究状況を臨床にどう結びつけていくことができるかといったシンポジウムを開催いたします。また、最先端の臨床方法や、さらには社交不安障害について学びを深める機会として講演を設定しています。研究と臨床実践とが本学会において融合されることを期待しています。
今会の大会運営を進めるにあたり、以下の3つの方針を提案します。
まず1点目は、「研究・実践コミュニティの支援」です。本学会において、これまでの研究成果をご発表いただくことはもとより、それらを継続して議論していける場として各地に研究会・研修会、交流の場が拡大していくことを期待します。そのための支援のあり方を考えます。
2点目は、「吃音臨床に携わる方々の拡大と、人材育成」です。具体的には、「吃音臨床ガイドライン」を基にしたセミナーや、28日(金)にプレコングレスセミナーとして「吃音検査法講習会」を開催します。
3点目は、「学会の国際化」です。研究・臨床成果を効率よく内外で情報交換できる方法や、さらには文化を超えた研修制度の確立など、次世代の人材育成を見越した取組みを考えます。
本学会は、研究者、臨床家はもとより、当事者、親・家族が集い、出会いと交流を深めていくためのプラットホームであり、吃音研究・臨床の発展につながることを期待しています。そのために全力を尽くす所存です。会員の皆様のご協力とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
8月の大阪は猛暑が予想されます。暑さ対策をくれぐれもお願いします。近隣に、大阪城、USJ:ユニバーサル スタジオ ジャパン、海遊館、あべのハルカス、道頓堀などの観光名所があります。この機会に合わせまして、大阪でのひとときをお楽しみください。
名称 | 日本吃音・流暢性障害学会 第3回大会 |
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大会事務局 | 〒566-8501 大阪府摂津市正雀1丁目4番1号 大阪人間科学大学 医療心理学科言語聴覚専攻 ※会場は大阪保健医療大学ですのでお間違いのないようお願い致します。 |
FAX | 06-6381-0025 |
大会長 | 堅田利明(KATADA Toshiaki,関西外国語大学 元大阪市立総合医療センター) |
内容 | 日本吃音・流暢性障害学会は、吃音及び流暢性障害(クラッタリングなど)の研究の発展と、これらの障害の研究や医療・福祉・セルフヘルプグループの相互交流を図ることを目的とした学会です。 2013年金沢において日本吃音・流暢性学会第1回大会、2014年埼玉において第2回大会を開催しました。 そして2015年は第3回大会を水の都・大阪で開催致します。 |
大阪教育大学特殊教育特別専攻科言語・聴覚障害児教育課程修了。大阪市立小児保健センター言語科を経て、平成4年より大阪市立総合医療センター小児言語科に勤務。
吃音臨床に携わり20年余りが過ぎました。この間、吃音のある子どもさんをもつ親の座談会を主宰し、また吃音親子の会を保護者と立ち上げました。吃音臨床は言語臨床の基幹をなす大切な視点と学びをもたらしてくれました。本学会の前身である「吃音を語る会」では、研究者・臨床家・当事者の方々から吃音研究・臨床の発展に対する熱い情熱に共感しました。
本学会が、人との出会いとつながりの場に発展していくことを期待しています。
大阪教育大学言語障害課程卒業。兵庫教育大学大学院障害児教育専攻修了。
「ことばの教室」「きこえとことばの教室」で、難聴関連・吃音などのスピーチに関する臨床・言語発達など子どもの発達に関する相談を担当。その間、全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会近畿ブロック代表など、STとことばの教室担当と保護者など子どもの周りにいる人たちを結び付ける役割を果たそうと努めた。この学会の前身「吃音を語る会」事務局では、研究者と臨床家と当事者の結びつきと、立場を越えた意見の交流に努めてきた。
同志社大学商学部、関西学研医療福祉学院言語聴覚学科卒業。現在上記施設にて小児・成人を対象に吃音・失語症・発達障害などの言語聴覚療法を行う。
大会実行委員では抄録などを担当。
吃音で悩む人たちの相談できる場が増えること、社会の吃音に対する理解が進むことを願っています。
滋賀大学経済学部、大阪リハビリテーション専門学校言語聴覚学科卒業。その後、くまもと温石病院、公立豊岡病院を経て、平成24年より坂本病院分院勤務。
大会実行委員ではチラシ・ポスター作成を担当。
吃音のある方が力強く、自分の人生を自分で決めて生き抜けるようにサポートしていきたいと思っています。
筑波大学大学院心身障害学研究科修了。筑波大学準研究員、助手を経て、平成14年より現職。
学齢期を中心に幼児期から成人までの吃音のある人への支援の充実を願って、研究や教育臨床を行っています。よろしくお願いいたします。
鳥取大学医学部医学科卒業。児童発達支援センターしおん嘱託医、しおん相談支援センター相談支援専門員、日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児精神神経学会認定医。
吃音や発達障害でしんどい思いをしている子ども達や大人の方々のしんどさを少しでも軽くしていきたいと思っています。
大学で言語聴覚士の養成を行いながら、北里大学病院で吃音をもつ幼児さんから中学生くらいまでのお子さんの臨床を行っています 堅田大会長の人柄にひかれて集結した実行委員が、何度も会合を繰り返して作り上げています。温かいそして楽しい大会になると思います。
兵庫教育大学大学院障害児教育専攻、新潟大学大学院医歯学総合研究科を修了。神戸医療福祉専門学校など言語聴覚士養成機関を経て現職。
吃音を含む流暢性障害と小児の構音障害を中心とした講義・実習を担当し、併せて臨床を行っています。 この学会が吃音に悩む方々の大きな支援になることを祈っています。 少しでも力になれるよう努めますので、どうぞよろしくお願いします。
国立障害者リハビリテーションセンター学院・言語聴覚学科卒業後、 江戸川病院高砂分院勤務を経て、国立障害者リハビリテーションセンター病院に勤務し、平成26年4月より長野県東御(とうみ)市民病院に勤務。
大阪で行なわれる今回の大会が、吃音のある人や子どもたち、そのご家族が、安心しながら暮らせる社会をつくるため、多くの人にメッセージを発信し、希望を届けられる素敵なつどいになることを祈りつつ、少しでもお役に立てるよう努めます。
吃音臨床について私の周りから「敷居が高いのよ」や「関わることで逆に症状が悪化したらどうしようかと思う」、また、「吃音の専門の方に任せた方がいいと思うから、そちらに紹介するの」という声をよく聞きます。私自身もそうでした。でも、当事者の方やご家族からご相談時に「吃音を専門にしていなくても、話だけでも聞いて欲しい」や「門前払いにしないで」というお話を伺い、 勉強を始めました。
門外漢に近い私が今回の大会に参加させていただくことで、 吃音臨床に興味をもっていただくためのお手伝いが少しでも出来たらと思っています。
華頂短期大学、神戸医療福祉専門学校卒業。
実行委員では会計を担当しています。
「吃音のことを知りたい」と思う人達みんなが正確な情報をスムーズに得られる社会になることを願っています。
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科を修了後、国立障害者リハビリテーションセンター研究所を経て現職。
現在、基礎研究における実験装置の操作をサポートしている傍ら、吃音の原因解明や効果的な発話訓練に繋がる研究をしています。今回の大会をきっかけに、関西でも吃音に関する関心がより高まればと思います。
愛知学院大学心理学科、名古屋文化学園医療福祉専門学校(現、日本福祉大学中央福祉専門学校)卒業。
回復期・維持期の病院に勤務、その後児童福祉施設、教育センターことばの相談室などを経て、現在の職場に至る。吃音のある人もない人も互いに理解し合い尊重していける社会になることを願っています。